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宮崎日日新聞みやビズ「私の一冊」に谷口行利が紹介されました

2015年03月18日

2015年3月18日、宮崎日日新聞デジタル版のみやビズ
「私の一冊」に代表 谷口行利が紹介されました。
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谷口行利さん(オリナス代表取締役社長)
田辺昇一著「心に革命を起こせ」(ダイヤモンド社)
仕事通じ生き方を定義
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※宮崎日日新聞みやビズ掲載文はこちら⇒
http://www.orinas.co.jp/pdf/miyabiz20150318.pdf

■谷口行利のつれづれ文はこちら!
私の一冊  「心に革命を起こせ」田辺昇一著 ダイヤモンド社
経営革新等認定支援機関 株式会社オリナス 代表取締役・中小企業診断士 谷口行利

宮崎にUターンして約20年。経営コンサルティング㈱オリナスを設立して2015年3月3日で15周年を迎える。
 にとって、経営コンサルティングは道といってもいいくらい奥深いもの。当年で54歳になるが、武者小路実篤翁の残された『この道より我を生かす道はなし、この道を行く』という遺訓がしっくり当てはまるほど、道を追求するために、生涯学習であり、お会いする人や本に学んでいる。
読書は経営コンサルタントという仕事柄、精読・乱読・積読含めて多い方だと思う。
黒木亮や真山仁のようなグローバル経済小説や、司馬遼太郎や吉川英治の書いた歴史小説、
佐藤一斎翁、中村天風翁、安岡正篤翁の人生指南書も非常に好きだが、22歳のときから約11年間お世話になったジャスダック上場の総合経営コンサルタント会社株式会社タナベ経営創業者である田辺昇一先生の執筆された経営書をバイブルとし、その他経営書も読むようにしている。
タナベ経営では本の読み方も学んだ。主催するセミナー幹部候補生スクール等で多くの本を教材にして、受講生の方をご指導申し上げていた。例えば、日露戦争直前の1902年に起きた八甲田雪中行軍遭難事件を山岳小説に仕立てた新田次郎の『八甲田山死の彷徨』だ。事実の押さえ方やリーダーシップの本質等で生きた教材である。とかく、小規模編隊で臨み、全員を生還させた徳島大尉は結果モデルで、210名中199名が死亡した神田大尉や山田少佐は問題だったと指摘されがちだが、セミナーでは、空間分析、組織図分析、時系列分析等により、何気なく八甲田雪中行軍を決定した「両連隊長の価値判断の甘さ」をクローズアップした。このように本はどの視座で読むかによっても、観方が変わるものだ。
脱線したが、本を一冊に絞るとなると困ってしまうが、「仕事を通じて自分の生き方(存在価値)を原点回帰あるいは再定義してくれる本」と定義したい。
すると、田辺昇一先生の人生論5部作から『心に革命を起こせ』を挙げたい。先生は、経営とは「人・物・金・時を問わず この世のすべてのものの価値を引き出して総合し 練り直す芸術である(中略)経営とは 思想であり 意志である」と言い、人生は「生きているということは 時の刻みではなく なにをなすべきかを意識すること 人生とは意識する時間の総和である」と言う。
田辺昇一先生は、第二次世界大戦後に人生を憂い、思う通りにならない人生と思い通りになる人生を歩まれ、形のないコンサルティングビジネスを無から上場会社まで創り上げられた。田辺昇一先生は「10年で課長にならなければ一人前ではない」とおっしゃり、私はその教えを果たし、第二の人生の選択へ。33歳で経営実務への参画を選び、宮崎にUターンし、時計・宝石リテラーの強烈なリーダーシップを持つ経営トップを補佐する形で約12年間、取締役として、経営実務に挑戦し、“暮らしの中の本当の豊かさ”美学“”を懸命に伝えた。そして、経営トップを支えることに新たな使命感を感じるようになり、第三の人生の選択を迎え、その取締役の在任期間中、経営コンサルティング株式会社オリナスを設立し、今に至る。
『心に革命を起こせ』には私の社名の由来がある。(引用開始)「運命がタテ糸なら、運命を開く努力はヨコ糸ともいえる。一つの節にぶちあたり、そこで挫折しないで努力すれば、また新たな節が待っている。一つの節をこえてみなければその新しい節にはぶつからない。こうして織りなす人生こそ、その人の誰にも貸すこともできなければ与えることもできないたった一枚の織物である。」(引用終わり)
そして先生は「自分が燃えなければ他人の心に火をつけられない。(中略)喜びも悲しみもともに分かち合う気持ちが通じて。火ダネはつぎつぎに人の心に点火していくだろう」と言う。私にとって、経営コンサルティングとは「孤独な経営者」に火ダネを灯すことに尽きる。それは終わりの無いこの道を行くことなのです。

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